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No.14 身体が硬い人と柔らかい人の違い

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身体が硬い人、柔らかい人がいると思いますが、一体、何が違うのでしょうか。

 

 

また何をすると筋肉は柔らかくなるのでしょうか。

 

 

硬さがあれば"ストレッチ"と思う方も多いと思いますが、ストレッチをしても柔らかくならなかった経験はありませんか?

 

 

そのような方に是非オススメする内容です!

 

 

今回は、関節が柔らかい人と硬い人の特徴と改善方法のポイントについて述べていきたいと思います。

 

 

まず、関節が柔らかい人ですが、そもそも生まれつき関節が柔らかい人がいます。

 

 

それは、肘や膝を伸ばした時に、反り返るぐらい柔らい人がいてますが、これはラキシティーと呼ばれたりもします。

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正常以上に可動範囲を持ち、その柔らかさから、関節が不安定になりやすく、怪我にもつながりやすいこともあります。

 

 

逆に柔らかさがあるが故に、高度な柔軟性求められるスポーツや運動では有利かもしれません。

 

 

臨床的には、関節の不安定性を補うように筋肉が硬くなっているケースに遭遇する印象です。

 

 

また、他動的(純粋に動く範囲)な可動範囲は良いですが、自動的な可動範囲(自分で動かせる範囲)は狭いように感じます。

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このケースは、関節を構成する靭帯や関節包など、組織そのものが柔らかくなっていることで、正常以上に可動範囲が生まれています。

 

 

次に硬い人の特徴を説明していきます。

まず、筋肉が伸び縮みするためには、筋肉が滑走できる必要があります。

 

 

筋肉が縮まっている状態、または張っている状態で時間が経つと筋繊維は絡み合ってしまいます。

 

 

そうすると、ストレッチでは筋肉は伸びにくくなり、絡み合っている状態で過度なストレッチをすると、つなぎ目に負担がかかり、筋肉が傷む可能性もあります。

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また、筋肉どおしで動きが悪い場合もあり、筋肉の塊それぞれがバラバラに動ける必要があります。

 

 

このような場合は、筋肉の滑走性が悪いため柔軟性が低くなっていると考えられます。

 

 

そのため、柔軟性を高めるためには、ストレッチの前に筋肉をほぐすことが必要となります。

 

 

セルフで行うのであれば、筋膜リリースのツールを用いて硬さがある部分をほぐすと良いでしょう!

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また、シンプルに筋肉が縮まっていて、筋肉自体が短くなっているケースもあります。

 

 

一般的に身体が硬い人というと、このような状態をイメージするのではないでしょうか。

 

 

ここでポイントになるのは、ストレッチの時間です!

 

 

この筋短縮というのは、筋肉の長さ自体が短くなっているため、簡単には改善してくれないのです。

 

 

その為、ストレッチの時間を分単位で、長めに時間をかけて行っていく必要があります。

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しかし、先程も説明したように、硬い筋肉を過度にストレッチをしてしまうと筋肉を傷める可能性があります。

 

 

硬いからといってグイグイ伸ばそうとする方もいてますが、それは危険です。

 

 

筋肉は、軽く伸張感がある程度で十分伸ばされています。

 

逆に伸びる感触がない場合は、筋肉が固まっていて、"ほぐす"ことから行わないといけないかもしれません。

 

 

その他にも、柔軟性に影響を及ぼすものとして、皮膚や、皮下組織の硬さなども影響を受けていることがあります。

 

 

まとめとして、身体が過度に柔らかい人は、元々から関節が柔らかい人であり、利点と欠点が考えられます。

 

 

また、身体が硬い人は、筋肉の滑走性が悪かったり、筋肉自体が縮まっていることがあります。

 

 

その場合は、ストレッチをしても伸張感がなかったり、短い時間では改善することが難しいことがあります。

 

 

そのような時に、硬さがとれないからといってグイグイ伸ばすことは、筋肉を傷めてしまう危険性があります。

 

 

身体が硬くて悩んでいる方は、筋肉をほぐすことと、ゆっくりと長めのストレッチをしていってみてはいかがでしょうか?